このページでは、海外旅行のトラブル時の対策などをまとめました。
海外旅行/出張前に事前調査
渡航前は、外務省の安全ページで渡航国で過去に発生した事件等を確認されておくとよいです。また、日本大使館、領事館の場所、そして滞在先近くの警察署の場所も確認しておきましょう。Googleマップなどアプリでお気に入りに入れておくと便利です。
また、YouTubeなどで渡航国の旅行動画で予習しておくのもおすすめです。入国方法や空港からの交通手段など。やはり渡航経験者から学ぶのが一番です。
スマホなど携行品の盗難に遭った場合は、海外旅行保険請求のため、現地の警察で盗難証明書を発行してもらいましょう。
スマホの紛失・盗難に備える:海外用スマホのすすめ
スマートフォンは、海外でも地図・翻訳・連絡・写真撮影と万能のツールです。しかし、盗難や紛失に遭った場合、個人情報の流出や高額な端末の損失という大きなダメージを受けます。
対策
*日本で使っているメインスマホは旅行には持ち込まず、海外用のサブスマホを用意することをおすすめします。中古端末や安価なSIMフリースマホを別途用意すれば、万が一の際の精神的なダメージを最小限にできます。
*盗難やひったくり対策としては、スマホケースはストラップを取り付けられるものを選び、ベルトのループに通します。首からかける場合は、襟付きのシャツを着て、襟の中にストラップを入れます。
*海外用スマホを用意される場合は、SIMフリーのものを選びましょう。SIMはamazonなどで事前購入またはeSIMを購入、国により空港でも購入できます。
* スマホにはパスコードや指紋認証を設定し、位置情報(例:iPhoneの「探す」、Androidの「デバイスを探す」)をONにすることで紛失時の追跡が可能です。盗難の場合はあきらめることが多いです。
* 写真や連絡先などのデータは、クラウドにバックアップしておくことで、スマホを失っても最低限の情報は確保できます。
*スマホに入れるアプリは、最低限のもののみ。普段から利用している銀行や証券会社のアプリのインストールは避けたほうがいいでしょう。
*盗難に遭った場合は、現地の警察署で盗難証明書を発行してもらいましょう。海外旅行保険の携行品補償に入っている場合は必要な書類になります。
スリ・ひったくり対策:チェーン付きの財布を活用
特に観光地では、スリやひったくりの被害が多いです。だいぶ減ったと思いますが、日本人は「警戒心が薄い」と思われがちで、狙われやすい傾向にあります。
私が使っている地球の歩き方監修の旅行用財布です。パスポートも入りますし、複数の通貨を入れられるように工夫されています。チェーンをつければ、防犯対策にもなりますのでおすすめです。
・Amazonで地球の歩き方監修の財布を検索
・Yahoo!ショッピングで地球の歩き方監修の財布を検索
・楽天市場で地球の歩き方監修の財布を検索
対策
*チェーン付きの財布を使用し、バッグやベルトループにしっかりと固定することで、不意の盗難を防げます。
* 財布や貴重品は、ポケットに入る程度を持ち歩くか、体に密着するタイプのセキュリティポーチやウエストポーチに入れるのが安全です。
* カフェやレストランでは、椅子にかけたバッグが狙われやすいため、バッグを椅子の脚に巻きつけるか、前に抱えるようにしましょう。
* 現金は1か所にまとめず、複数のポケットや財布に分散して持ち歩くことも効果的です。
パスポート紛失対策:コピーの携帯と管理法
パスポートは、海外では唯一の身分証明書とも言える重要な書類です。紛失すると現地の大使館での再発行が必要となり、旅行日程に大きな支障が出る可能性があります。
対策
*パスポートの原本はホテルのセーフティーボックスに保管し、日中の外出にはコピーを持ち歩くのが理想。
* コピーは紙での持参に加えて、スマホの中に写真として保存し、クラウドストレージにもアップロードしておくと万全。
* 紛失時に備え、日本大使館や領事館の所在地・連絡先をメモしておくことも忘れずに。
言葉の壁によるトラブル
言葉が通じないことで、ホテルのチェックインやレストランの注文、道に迷ったときの質問がスムーズにできず、ストレスや誤解を生むことがあります。
対策
*翻訳アプリ(Google翻訳など)をオフライン対応で準備しておくと、ネットが使えない状況でも安心です。
* CHAT-GPTなどAIを利用するのもおすすめです。「中国語で●●は何て言う?」など
支払いトラブルとクレジットカードの安全管理
海外では現金よりもクレジットカードの利用が一般的な地域も多く、またスキミングなどのカード被害にも注意が必要です。中国ではクレジットカードよりスマホでAlipayとWe Chat Payでの決済が一般的です。
対策
*クレジットカードは2枚以上用意し、1枚は予備として分けて保管しましょう。万が一の紛失時にも支払いに困りません。
*デビットカードやプリペイドカードを併用することで、不正利用のリスクを軽減できます。
* ATM利用時は、安全な銀行の中や人通りの多い場所を選ぶようにし、不審な装置がついていないか確認を。
* クレジットカードの利用履歴は、こまめにスマホやPCからチェックし、不正利用があればすぐにカード会社に連絡を。
*持っていくクレジットカードの連絡をメモまたはファイルで保存しておく。
海外ではVISAとMasterカードがおすすめ。アメックスとJCBは使えないところがいまだに多い印象です。私の場合ですが、クレジットカードは、過去経験上、キャッシング利用ができないように申し込んでいます。また、海外のATMは信用していないので、現金は多少手数料が割高でも両替所を利用しています。
交通トラブル:タクシー・電車・バスの注意点

台北駅前の通り
不慣れな交通機関の利用は、乗り間違いやぼったくり被害など、トラブルの原因になりがちです。
対策
*現地にUberなど配車アプリがあれば利用しましょう。すべてスマホアプリでほぼ完結するので、支払やドライバーとのやり取りも基本的に不要です。
*タクシーを利用する場合は、事前に安全なタクシー会社を調べておきましょう。空港やホテルで手配するのが安心です。
*料金メーターがない車両には乗らない、もしくは事前に料金を確認してから乗るようにしましょう。
* 地下鉄やバスは、現地で使える路線図やアプリを使って事前にルートを把握するとスムーズです。
* 混雑した公共交通機関では、スリ被害に特に注意し、荷物の目配りは忘れずに。
病気・けがへの備え:保険と常備薬の準備
体調を崩して現地の医療機関を利用する際、言語の壁と高額な費用に悩まされることがあります。
対策
*海外での医療費は高額なので、渡航前に旅行保険に加入し、携行品補償を含め補償内容をある程度確認しておくことが大切です。スマホで保険証券を表示できるようにしておくと便利です。
*普段使っている薬がある場合は、念のため英文の処方箋や診断書をメモしておきましょう。
* 下痢止め、風邪薬、酔い止め、消毒液、絆創膏など、最低限の医療用品は日本から持っていくと安心です。
バスポート再発行
海外滞在時に一番無くしてはいけないのはパスポートです。
海外でパスポートを再発行する方法は、国や状況によって異なりますが、以下は日本国籍の方が海外でパスポートを再発行する一般的な手順です。主に「紛失・盗難時」と「有効期限切れや残存期間が短い場合」で対応が分かれます。
共通する基本的な流れ(日本人の場合)
パスポート再発行の流れ
1. 現地の日本大使館・総領事館に連絡・訪問
* 所在地の日本大使館または総領事館で再発行手続きを行います。
* 日本大使館の所在地は外務省サイトまたは検索ですぐ見つけられます。
2. 必要書類を準備
例:
* 申請書(大使館で配布、またはダウンロード可)
* 顔写真(6か月以内、規格あり)
* 身分証明書(運転免許証、マイナンバーカードなどがあれば)
* 現地での住所がわかるもの(公共料金の請求書など)
*手数料(現地通貨で支払うことが多い)
パスポートの紛失・盗難による再発行の場合
パスポート再発行時に追加で必要なもの
*紛失一般旅券等届出書(大使館で記入)
*ポリスレポート(盗難証明書):現地警察に盗難届を提出して取得
*本人確認できる書類(できる限り)
追記として
*一時帰国のための「帰国のための渡航書」を発行してもらうことも可能
*状況に応じてパスポートではなく緊急渡航書の発行になる場合もあります(即日または翌営業日発行)
パスポート再発行にかかる日数の目安
*通常:5営業日前後
*緊急の場合:当日〜数日以内に「渡航書」や「短期パスポート」が発行されることもある
以上になります。海外でトラブルに遭うといろいろと面倒ですので細心の注意を払って行動しましょう。